筒香嘉智はなぜメジャーで通用しないのか 専門家が指摘する“複数の問題点”
(出典:デイリー新潮) |
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「開幕戦となった7月24日のブルージェイズ戦は、今も鮮明に覚えています。筒香は3番・三塁手で先発出場しました」 と解説するのは、メジャー評論家の友成那智氏。 「ブルージェイズのエースだった柳賢振から、メジャー初安打となるツーランホームランを打ちましたからね。当時、柳は超一流のカーブを投げるメジャーでも10指に入る投手でしたが、筒香は簡単にスタンドに持って行った。
これで一気に評価が高まりました」 ところが、その後が続かなかった。 「横浜時代からそうでしたが、彼は器用なバッターではありません。フルスイングした時、振りが大きくなってしまい、本来のスイングができなくなるのです。
日本にいた頃から変化球には対応できますが、150キロ以上の速球でインサイドに入ってきた球に差し込まれるケースが多かった。メジャーは平均球速が日本より5キロ速いので、さらにタイミングが合わなくなりました。
その弱点が知られてしまい、みな速いストレートを投げてくるようになったのです」 さらに、右へ引っ張るクセも露呈した。 「筒香が打席に立つと、メジャーのチームは右方向へ極端なシフトを敷くので、ヒット性の打球も捕球されました」 結局、メジャー1年目は打率1割9分7厘、ホームラン8本と結果を残せなかった。2021年も開幕から不振で、5月にドジャーズに移籍したが結果がでず、6月に3Aへ。
「ドジャーズの3Aでは、速球にも対応できるようにバッティングを改良し、ホームランも打てるようになったのです。それを見たパイレーツが8月、メジャー契約を交わしました。8月からの2カ月間は、打率2割6分8厘、ホームラン8本、打点25と結果を残しました」
打率は1割7分1厘、ホームラン2本、打点17と不甲斐ない結果に。8月はブルージェイズとマイナー契約を結びますが、結局自由契約となりました」
来年はどうなる? 「彼はメジャーとの契約を希望していますが、まず無理でしょうね。マイナー契約をするチームはあるかもしれませんが、メジャーに上がるのは難しいと思います」
筒香の欠点は打者としての速球への対応だけではない。守備にも問題があるという。 「守備範囲が狭く、打球を追うファーストステップが遅いのです。かといって、外野としてもフライの軌道もうまく読めません。
敏捷性に欠けるので、サードの守備は話になりませんでした。ただ、彼は足が180度開脚できるので、逸れた送球を拾うのは上手い。一塁ならば大丈夫でしょうか」 結局、NPBに戻ることになるのだろうか。
「すでに数球団からオファーが来ているそうですから、日本復帰の可能性が高い。戻るなら、古巣の横浜DeNAが有力でしょう。日本だと、ホームランは25本、打率2割5分はいくと思います。年俸は、2年で4億円くらいとみています」 デイリー新潮編集部 新潮社
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